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【評価・レビュー】まさにプレイする映画。【デトロイト:ビカムヒューマン】

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  • デトロイト:ビカムヒューマンってどんな作品?
  • ハイクオリティなアドベンチャーゲームがプレイしたい!

 

とお悩みの方に向けて、

今回は「デトロイト:ビカムヒューマン」をレビュー。

 

結論からいうと、非常に楽しめた作品でした。

傑作といっても過言ではないと思います。

 

そんな本作「デトロイト:ビカムヒューマン」が

一体どんなゲームなのか、これから一緒に見ていきましょう!

 

デトロイト:ビカムヒューマンとは?

皆さんは「ターミネーター」という映画を知っていますか?

人が作ったAIが暴走し、人間と機械が対立する未来が描かれる作品です。

 

今回紹介するデトロイト:ビカムヒューマンはターミネーターになる前、

ターミネーターの未来になっていく過程が描かれる、

というのが一番分かりやすいと思います。

 

とはいっても、T-800のような殺人マシンが出てくるわけではありません。

 

主人公は人間の道具である「アンドロイド」。

見た目はほぼ人間で、こめかみにある丸いライトがなければ

ほぼ見分けがつきません。

舞台は2038年のアメリカ、デトロイト市

かつて自動車産業で栄えていた都市であるデトロイト市。

 

このゲームでは人工知能やロボット工学が

高度に発展を遂げた、アンドロイド産業の都として描かれています。

 

人類のような知性を持ち、外見上もほぼ見分けがつかない

先進的なアンドロイドが日々製造され、人間の代わりとして

様々な労働を行っていました。

 

しかし、アンドロイドのせいで職を奪われた人々による

反アンドロイド運動が起こっていたりと人間とアンドロイドの

新たな対立も生み出されている、というのが本作の舞台設定です。

 

そんな中、ある家庭用アンドロイドが所有者を殺害、

娘を人質に立てこもるという事件が発生します。

 

アンドロイドが本来持つはずのない自我や感情をもった存在、

「変異体」が事件を引き起こし、この事件をきっかけに

アンドロイドと人類の対立が巻き起こっていきます。

膨大な分岐があるアドベンチャーゲーム

このゲームの凄いところは

膨大な選択肢。

 

プレイする人によってキャラの生死はもちろん、

ストーリーも微妙に違ってきます。

 

チャプターによって分岐の数は変わってきますが、

プロローグだけでも6つくらいのエンドがあります。

 

少なくても3つくらいのエンドがあるほどの膨大さ。

 

誇張なく、マジで「人によってエンディングが変わります」。

アンドロイドが自我を持ったら?がリアルに描かれる

ターミネーターのようと例えたとおり、

AIが自我を持ち始め、自分はいったいなんなのか?を探していく

過程が丁寧かつリアルに描かれます。

 

人間らしい見た目のアンドロイドが

人間のように葛藤する様はもはや人間。

 

アンドロイドが主人公のゲームながら、

ヒューマンドラマとして成立している珍しいゲームです。

 

またストーリーの出来も非常に良く、

どの主人公でも全く飽きない作りになっているので

とても楽しめるはず。

 

ここだけの話

「現実世界でAIが自我を持つことってあるの?」と考えることが

一度はある人もいるんじゃないでしょうか?

 

事実、人型ロボット「オプティマス」が

車をメインに販売している会社テスラ社で現在開発中。

 

「ターミネーター」のような未来がくるのでは、

と恐れる人もいるかもしれませんが、技術者によると

AIが自我を持つことは非現実的のようです。

 

2022年2月にAI研究者の一人であるスツケヴェル氏が

「AIは意識を獲得している可能性がある」とツイート。

しかし、これをオーストラリアのAI研究者であるトビー・ウォルシュ氏が

「憶測の話ではなく、現実的な話をするべきだ」と批判。

僕もAIに詳しい知り合いに聞いた話ですが、

「AIに自我を持たせる研究より、なにかに特化させたAIの方が有益」とのこと。

 

特化させる、というのは機械制御や

絵画自動生成ツールのようなことを指します。

 

研究もタダでできるわけではないので、

特化させた方が出資もされやすそうです。

 

ですので、あまり心配しなくてもよさそうですね。

高評価ポイント

ここからは、本作の良いところを3つ紹介します。

 

 

アドベンチャーゲームとしてのストーリーの出来はもちろん、

リプレイ性の高いゲームとしても完成度が高い印象を受けました。

 

それではひとつずつ見ていきましょう。

 

キャラ目線でストーリーが進むため感情移入しやすい

アドベンチャー形式のゲームによくあるのが、

いきなり主人公とは別の視点でストーリーが描かれ、

主人公のバックグラウンドが語られる…というヤツ。

 

その方法も確かに有効ですが、本作ではそんなことはせず

主人公目線のみでストーリーが語られます。

 

またデトロイトでは3人のアンドロイドが

主人公として登場しますが、どの主人公も個性豊か。

 

どのキャラも心情を察しやすく、ストレートな表現も多いので

感情移入しやすいよう配慮されているのがしっかり感じられました。

 

また、バックグラウンドの設定なども細かく作られているため、

ストーリー上での矛盾点もなく、説得力があったのもより

感情移入しやすい要因のひとつであるとも感じましたね。

チャプターごとにリプレイが可能

分岐が膨大だといちいち周回しないといけないのかな…?

 

と心配になってしまいそうですが、ご安心を。

チャプターが細かく区切られており、

一つのチャプターを繰り返しプレイできます。

 

また、分岐選択直後からプレイできたりと

リプレイ性も高いのが高ポイント。

 

アドベンチャーゲームながら、全エンド視聴も

カンタンに実現可能ですよ。

 

リアルなグラフィックで没入感もグッド

今作はPS4ながらグラフィックがとても美麗で、

PS5用と言われても違和感ないくらいキレイです。

 

また、このグラフィックがこのゲームを

よりリアルな映像を生み出しています。

 

ゲームなのに本当に起きているんじゃないのコレ、

と錯覚させるほど。

 

カクつく場面はあるものの、PS4で十分に楽しめて

このグラフィックは単純にすごいの一言でした。

 

余談ですが、もしPS5を持っているなら

PS5で動作させた方がより滑らかに動くかも。

デトロイト:ビカムヒューマン Steamストアページ

低評価ポイント

ここからは、プレイしていて「あんまりだったな…」と感じた

ポイントを2つ紹介していきます。

 

 

しかしながら欠点という欠点も少なく、

上記2点も”強いて言うなら”レベル。

(グロ表現は人による部分がありますが…)

 

それではひとつずつ見ていきましょう。

 

QTE多め

アドベンチャーゲームですが、若干アクション寄りなので、

QTEが多めです。

 

ちなみに、QTEとは「クイックタイムイベント」の略称。

 

画面に表示されたボタンを一定時間内に

入力しなければならないイベントのことですね。

 

ほとんどはそこまで難しくないのですが、

一部イベントは初見では難しいQTEも存在しています。

 

それだけならよいのですが、このQTEが

ストーリーに関わってくることがあり、

これが今作の厄介な点なんです。

 

ただ、QTEが入る場面は総じて緊迫したシーン。

 

緊迫した雰囲気をプレイヤーに味わってもらう、

という観点ではQTEもアリだったと感じました。

 

低評価ポイントではありますが、

上記の理由であまりマイナスには感じていません。

 

アンドロイドのグロ表現多め

今作はアンドロイドの反抗がテーマになっているためか

アンドロイドが死んでしまう描写もかなり多め。

 

アンドロイドは人間とは違うという判定なのか、

欠損表現やグロ表現がやや多めです。

 

この表現が苦手、という方は避けておいた方が良いかもしれません。

 

もしくは、無料で遊べる体験版が配信中ですので、

どんな感じなのかを少し体験してみるのも良いかも。

 

PS4、Steamどちらでも体験版がプレイ可能です。

デトロイト:ビカムヒューマン PS4版体験版ダウンロードはこちら

デトロイト:ビカムヒューマン Steamストアページ

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「デトロイト:ビカムヒューマン」をレビューしました。

 

ゲームなんだけど映像美や演出がまるで映画なのに、

キャラをグリグリ動かせたり、自分で分岐を選択できる。

 

アドベンチャーゲームとして成立しているのが

本作最大の魅力だと思います。

 

また、人間よりも有能なアンドロイドがもし製造されたら?

という世界を設定からリアルに描写しており、

2038年のデトロイト市を肌で感じることができる作品です。

 

もし興味がありましたら、PS4もしくはSteamでプレイできるので

是非プレイしてみてくださいね。

デトロイト:ビカムヒューマン Steamストアページ

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